何故まだ香港ではデモが続いているのだろう?
こんばんは,もバンドーです.
つい先日,「香港でデモ中の14歳学生が実弾で撃たれ重傷」や「香港デモで覆面(≒マスク)禁止令」みたいなニュースが流れ,「あれ?逃亡犯引き渡し条例はもう廃案になったんじゃ...? なんでまだデモが続いてるんだろ?」と思ったため,自分なりに調べてみることにしました.
現在の香港デモの話題は
- 覆面禁止への反対
- 実弾発砲への非難
の2種類が多く,特に引き渡し条例への反対は無いようです.既に廃案になっているので当然ですね.
正直,実弾発砲の動画を見る限り撃たれた学生側も警棒?を持って警察官に殴りかかっており,この状態で正確に腕や足を狙い打って制圧しろというのは無理な話,左手に持っていたショットガンは恐らくゴム弾でしょうし構えるには距離は近すぎる.警察官の立場になれば仕方ない対応だと同情できます.(突然の銃オタクによる語り) デモ側も学生が撃たれたことを宣伝し,国際社会の関心を集めたいんでしょうね~
しかし今の印象では,デモが過激化したための対応に対するデモ という構造になっており,上記の事件が起こった際のデモのテーマはわかりません.要求は何だったのでしょう...?
- 五大要求
どうやらデモ側は「逃亡犯条例改正案の撤回」以外にも4項目の要求を出していたそうです.こうして調べてみるまで知りませんでした... 5大要求は以下の通りです.
- 逃亡犯条例改正案の完全撤回
- デモの”暴動”認定の取り消し
- 警察の暴力に関する独立調査委員会の設置
- デモ参加者の釈放
- 普通選挙の実現
だそうです,今のところ政府は一つ目のみ受け入れており,その他は依然拒否しているようです.つまり現在話題となっている覆面禁止や実弾発砲の件は3つ目の要求,警察の暴力に関する独立調査委員会の設置の要求の延長といったところでしょうか.
どうやら香港の若者たちがここまで長期間デモを続けている理由は,逃亡犯条例改正案廃止に向けたデモをきっかけに民主主義の実現,もしくは中国共産党への反発が再燃したことであるようです.一国二制度について全然知らなかったものの,香港と中国には相当な確執があるようですね...
大まかな騒動の構造が把握できたことにより,今後ニュースを見るときに事実の認識だけでなく自分の見解・意見を持つことができるようになりました.感情と印象だけで物事を判断するのは怖いですからね....